【新築】注文住宅でコンセントの位置に失敗しないポイント!部屋別に配置の決め方についても解説
最近はスマートスピーカーなど、便利な家電がたくさんあります。
家に便利な家電が増える一方で、コンセントの数が足りないと感じることもあるでしょう。
人気のおしゃれなスマート家電を使っているのに、延長コードやタコ足配線では、かっこ良さも半減してしまいます。
こちらの記事では「注文住宅で家を建てるなら、電化製品にもこだわりたい」とお考えの方に、家電アイテムをおしゃれに見せ、快適な住まいにするコンセントの位置について解説します。
部屋ごとに見落としがちなコンセントの位置についてもご紹介していきましょう。
目次
使いやすいコンセントの位置とは?
便利な電化製品を快適に使うためには、一年を通した暮らしや、毎日の生活の動線を考えたコンセントの位置にしなければなりません。
良い位置にコンセントをつけても、家具があって使い勝手が悪いこともあります。
暮らしに合わせて「見た目が良く」「使いやすい」コンセントの配置にすることが大切です。
コンセントの位置を決めるポイント
コンセントの位置を決める前に、まずは使う家電の種類、使う場所、使うタイミングを考えてみてください。
配線計画を立て、配置図をつくる前にまとめておきましょう。
また、使いやすいコンセントにするためには高さにも配慮することが重要です。
家電ごとに使いやすいコンセントの高さについてもご紹介します。
家電の種類と使う場所
コンセントの位置を決めるために、使いたい家電の種類や数のプランをまとめてみてください。
どこで使いたいのか、一日のどのタイミングで使うのか、常時接続の家電があるなら同時に使う家電はあるのかを考える必要があります。
また、扇風機など季節を限定して使うものもあり、一年を通しての暮らしをイメージしておかなければなりません。
さらに、今後の家族のライフスタイルの変化にも対応できるようコンセントの数に余裕を持たせておくと安心です。
コンセントの高さ
コンセントの位置を考える際には、使いやすい高さの基準を参考にしてください。
標準的なコンセントの高さは次のとおりです。
【足元】25㎝
【掃除機】30~40㎝
【高齢者向け】40~45㎝
【エアコン】180~200㎝
【洗濯機】105~120㎝
【冷蔵庫】170~180㎝
【テーブル・勉強机】70~90㎝
失敗に注意!コンセントの位置や数
家に住み始めてから「コンセントの位置で失敗した」と感じるケースもあります。
よくある失敗例はコンセントの「数」「高さ」「配置」です。
コンセントの数
コンセントの数は多すぎても、少なすぎても良くありません。
多く設置して、一度にたくさんの家電を使うとブレーカーが落ちてしまうこともあります。
とくに発熱や冷却の家電は消費電力が大きいため注意が必要です。
また、コンセントが多すぎるとフラットな壁の中で目立つため、空間のデザインの邪魔をしてしまいます。
加えてコンセントが少なすぎると「掃除機が部屋の隅に届かない」「扇風機を使うのに延長コードを使わなければならない」など不便を感じるでしょう。
コンセントの高さ
使いやすいコンセントは、高さにも配慮することが重要です。
たとえば、アイロンやアロマディフューザーなどはコードがそれほど長くはありません。
しゃがまなくて良いからと高い位置ばかりにコンセントをつけると、家電を床に置くとプラグが届かない状態になります。
使いたい家電に応じて、高さの設計もしていきましょう。
コンセントの配置
コンセントの配置は「使いやすさ」と「お手入れのしやすさ」がポイントです。
リビングなど広いスペースには、壁につけるコンセントのほかに、床面に収納できるポップアップタイプのフロアコンセントを活用すると便利です。
使う時だけコンセントを出し、使わないときは床に収納できます。
また、「トラッキング現象」という家庭内のコンセントの事故をご存じでしょうか。
つなぎっぱなしのプラグとコンセントの間にたまったホコリに湿り気が加わると火花放電が起こり、発火につながる現象です。
家具の後ろなどお手入れしにくい場所にコンセントがあると、ホコリがたまりやすく、窓の結露などで発火することもあります。
コンセントは、お手入れしやすい場所に配置しましょう。
【部屋別】おすすめのコンセントの位置
それぞれ部屋ごとにコンセントの位置を見ていきましょう。
キッチン・ダイニング
キッチンは冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器など家電製品の多い場所です。
キッチンには3ヵ所から4ヵ所のコンセントを備えつけておきましょう。
キッチンの背面には、電子レンジや炊飯器、トースター用のコンセントが必要です。
シンクとカウンターの間にコンセントがあると、スマホでレシピを検索したり、ハンドミキサーを使ったりするのにも便利です。
また、ダイニングには足元とダイニングテーブルの高さに2ヵ所つけると良いでしょう。
足元はパソコンやタブレット充電用にでき、テーブルの高さのものはホットプレートを出した時に延長コードなしで使えます。
水回り
トイレ・洗面所・ランドリールームのコンセントについて考えてみましょう。
トイレには温水便座用のほかに、ヒーター用のコンセントがあるとヒートショック対策ができます。
コンセントが見えにくいように便器の真後ろに設置すると、手が届かずお掃除できないためホコリだらけになり後悔することも。
また洗面所は、ドライヤーやヘアアイロン、電動シェーバーなど身だしなみの家電を多く使う場所です。
洗面台の備え付けのコンセントは1,200ワットまでと消費電力に限度があります。
新しいドライヤーは消費電力が1,200ワット以上のものも多く、備え付け以外のコンセントの設計も大切です。
洗面ボールから水はねしても安全な、腰より高い位置にコンセントをつけると良いでしょう。
さらにランドリールームには、洗濯機用に感電や漏電を防ぐアース付きコンセントが必要です。
そのほか足元にもつけておくと、暖房器具や冷房器具に使えます。
リビング
リビングではテレビ、エアコン、空気清浄機、固定電話、ゲーム機など多くの家電を使います。
コンセントは間取りや家具にも配慮して使いやすい配置にしましょう。
また部屋の模様替えや、家電の買い替えにも対応できるよう数に余裕を持たせておくと安心です。
テレビ裏側には、2口コンセントを2ヵ所以上つけておくとスピーカーやレコーダーなどAV機器や、ゲーム機もつなぎやすいでしょう。
テレビを壁掛けにするなら、配線が丸見えにならないようにコンセントの高さにも注意してください。
また、アンテナ端子とLANポートが一緒になったマルチメディアコンセントを使うと、インターネット、電話、テレビを1ヵ所からまとめて配線でき、コードやケーブルをスッキリまとめることが可能です。
さらに、コンセントの数を確保するために4口コンセントを使う場合には、ACアダプターに注意しましょう。
ACアダプターは交流の電気を直流の電気にするために必要なものですが、ほかのコンセントが使いにくくなり、4口が使えなくなることもあるからです。
居室
居室では、エアコン、スマホ充電、ベッド周り、学習机の電気スタンドのコンセントが必要です。
冬場には電気毛布や布団乾燥機、加湿器なども使用するでしょう。
コンセントが少なく、延長コードや電源タップばかりあると見た目にも良くありません。
一般的には、6畳間であれば2~3ヵ所、6畳以上の部屋には4~5ヵ所のコンセントをつけることをおすすめします。
出入り口と、部屋の対角線を意識して配置してみてください。
玄関・屋外
インテリアやアロマ用に靴箱の上にコンセントをつけると玄関がおしゃれになります。
玄関にスペースがあれば、シューズドライヤーや電動自転車のバッテリー充電用に低い位置にコンセントがあると便利です。
また、庭など屋外にコンセントがあると防犯センサーやイルミネーション、DIYやBBQにも使えます。
高圧洗浄機で洗車するなら、駐車場にもつけておきましょう。
屋外にコンセントをつける場合には、防水カバーのあるコンセントをつけてください。
まとめ
こちらのコラムでは、注文住宅でコンセントの位置を設計する際の注意点について見てきました。
使う家電の種類や、使いたい場所、使うタイミングを考えて設計していきましょう。
コンセントは「数」「高さ」「配置」が大切なポイントです。
ライフスタイルに合わせたコンセントをつくって、快適な暮らしをしてください。
木の花ホームでは、長年の建築経験や豊富な技術をもとに、快適な家づくりをご提案しています。
お客様の暮らしに寄り添い、人生を豊かにするため、人にも建物にも優しい家づくりをしています。
注文住宅のマイホームをお考えでしたら、大工が支える木の花ホームにぜひ一度お気軽にご相談ください。