リビング階段のある間取りで家族がつながる家づくり|メリット・デメリットや成功ポイント

家づくりを検討する中で、リビング階段を取り入れた間取りに興味を持つ方が増えています。

階段をリビングに配置することで、帰宅した家族が自然とリビングを通る動線が生まれ、顔を合わせる機会が増えます。

小学校入学前後のお子さまがいるご家庭では、リビング階段を取り入れることで家族のつながりを感じながら成長を見守れる点が大きな魅力です。

一方で、冷暖房効率の低下や音・においが2階に届きやすいなど、実際に暮らしてから気づく課題もあり、設計段階での工夫が欠かせません。

今回は、リビング階段を取り入れた間取りやメリット・デメリットを詳しく解説します。

リビング階段を取り入れた理想の住まいをお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること
  • リビング階段とは?基本的な定義
  • リビング階段の間取りの5つのメリット
  • リビング階段の間取りの3つのデメリット
目次

リビング階段とは?基本的な定義

リビング階段とは、階段をリビングの中に配置した間取りを指します。

近年は家族が自然と顔を合わせる動線を重視する家庭を中心に、リビング階段を取り入れるケースが増えています。

階段をリビングに設けることで、帰宅した家族がリビングを通るため子どもの外出や帰宅の様子を把握しやすくなるのが魅力です。

その結果、日々のコミュニケーションが自然に生まれるでしょう。

また、階段がリビングと一体となることで、空間に奥行きや開放感が生まれデザイン性の高い住まいづくりが可能になります。

さらに吹き抜けやスケルトン階段を組み合わせれば、採光や通風を確保しやすくなります。

リビング階段の間取りの5つのメリット

リビング階段は、家族のつながりを深めながらおしゃれで快適な空間を実現できる人気の間取りです。

リビングに階段を取り入れることで暮らしの動線が変わり、家族の過ごし方にも大きな影響を与えます。

ここからは、リビング階段の代表的なメリットをご紹介します。

1.家族のコミュニケーションが増える

リビング階段最大の魅力は、家族が自然と顔を合わせる機会が増えることです。

帰宅時や外出時に必ずリビングを通るため、子どもの行動や帰宅時間を把握しやすく、ちょっとした会話が日常的に生まれます。

お子さまと無理なくコミュニケーションが取れる動線は、大きな安心につながります。

家族との時間を大切にしたい方にとって、リビング階段は理想的な選択肢です。

2.開放感のある住空間を実現できる

リビング階段は、開放感のある住空間を実現できるのもメリットです。

リビングと階段を一体化させることで、空間に奥行きが生まれ、視覚的に広く感じられます。

吹き抜けや大きな窓と組み合わせると、自然光が階段を通じて上下階に行き渡り明るく開放的な空間を演出できます。

また、階段が壁に囲まれないため視線が抜け、実際の床面積以上の広がりを感じられる点も魅力です。

リビング階段を広く見せるコツについて、以下の記事でも詳しく解説しているので

ぜひ参考にしてみてください。

3.おしゃれなデザインになる

リビング階段は、おしゃれなデザインになることもメリットです。

階段がリビングの一部になることで、インテリアの主役としてデザイン性を高められます。

アイアン手すりやスケルトン階段、木製ストリップ階段の素材や形状を工夫すれば、住まい全体の印象をスタイリッシュに演出できます。

シンプルモダンや北欧風、ナチュラルテイストなど、好みに合わせたコーディネートがしやすく、階段そのものをアクセントとして活かした空間づくりが楽しめるでしょう。

開放感のあるスケルトン階段は、リビングを明るく見せながら家具のように空間を引き立てる存在となります。

4.リビング中心の動線を作れる

リビング階段は、家族が自然とリビングを経由する「リビング中心の動線」を生み出します。

リビングに階段があると、帰宅してすぐにリビングに荷物を置いたり、家族と顔を合わせたりする流れが自然にできるでしょう。

さらに、家事動線や生活動線の効率も向上します。

洗濯物を取り込んだ後に2階のファミリークローゼットへ運ぶ際も、リビングから直接階段を利用できるので移動がスムーズです。

リビング階段は毎日の暮らしの中で無駄な移動を減らし、快適な家事環境を実現したい方にもおすすめの間取りです。

5.空間の有効活用ができる

リビング階段を取り入れることで、階段下のスペースを有効に活用できる点も大きなメリットです。

階段下を収納として利用すれば、掃除道具や季節家電などをすっきり片づけられます。

その結果、生活感を抑えた美しいリビングを保てます。

また、階段下をワークスペースやスタディコーナーに活用するプランも人気です。

コンパクトな敷地や限られた延べ床面積でも、デッドスペースを減らして暮らしやすさを高められるでしょう。

リビング階段の間取りの3つのデメリット

リビング階段は家族のつながりを深め、おしゃれで開放的な空間を演出できるメリットがあります。

一方で、実際に暮らしてみると気になるデメリットもあります。

ここからは、リビング階段を取り入れる際に注意したい3つのデメリットをご紹介。

デメリットを把握することで、後悔のない住まいを実現できるでしょう。

1.冷暖房効率が下がりやすい

リビング階段は1階と2階をつなぐ吹き抜けのような構造になるため、冷暖房効率が下がりやすくなります。

暖かい空気が上階に流れやすく、冬は暖房の効きが弱く感じる場合があります。

夏も冷気が下にたまりにくく、冷房が効きにくいことが課題です。

これを防ぐには、家全体の断熱性能を高めることが不可欠です。

特に高気密・高断熱仕様の住宅であれば、外気の影響を受けにくく、階段からの熱損失を大幅に軽減できます。

2.プライバシーの確保が難しい場合がある

リビング階段は2階に行く家族や来客が必ずリビングを通るため、プライバシーの確保が難しい場合があります。

特に、テレワーク中のご家族にとって、常に家族と顔を合わせる動線はストレスになることも。

対策としては、階段の位置をリビングの奥に配置したり、壁や腰壁で視線をさりげなく遮ったりする方法があります。

また、間仕切りや可動式パーティションを設置することで、必要な時だけ空間を分けられる設計もおすすめです。

インテリアに合わせた格子やガラスパネルなどを用いれば、視線を遮りつつ開放感も保てます。

3.音やにおいの対策を行う必要がある

リビング階段は、音やにおいの対策が必要なケースがあります。

リビングと2階がつながることで、料理中のにおいや生活音が2階まで届きやすくなるからです。

また、朝早く出勤する家族や夜遅くまで起きている家族がいる場合、音の伝わりやすさがストレスになることもあるでしょう。

これを防ぐには、防音材を使用した壁や床の施工を検討するほか、階段の踏み板や壁に吸音効果のある素材を取り入れると効果的です。

また、換気システムを整えて空気の流れをコントロールすれば、キッチンのにおいを素早く排出できます。

リビング階段の間取りを成功させるポイント

リビング階段は家族のコミュニケーションを促し、おしゃれで開放感のある空間を実現できます。

ただし、設計次第では快適性や機能性に差が出ます。

ここからは、リビング階段の間取りを成功させるポイントを見ていきましょう。

1.吹き抜け+スケルトン階段で開放感を活かす

リビング階段の魅力を最大限に引き出すなら、吹き抜け+スケルトン階段(オープン階段)との組み合わせがおすすめです。

吹き抜けを設けることで天井が高くなり、縦方向の広がりが生まれます。

さらにスケルトン階段を採用すれば、踏み板の間から光や風が通り抜けリビング全体が明るく開放的な印象になるでしょう。

視線が抜けるデザインは、空間を実際以上に広く見せる効果もあります。

ただし、吹き抜けやスケルトン階段は冷暖房効率の低下につながる可能性があるため、断熱性能や気密性能の高い住宅にすることが前提です。

2.階段下をワークスペースや収納に活用する

階段下をワークスペースや収納に活用することも、快適な住まいにするためのポイントです。

リビング階段を設けると、階段下にデッドスペースが生まれます。

この空間を有効活用することで暮らしの利便性が向上するでしょう。

例えば、階段下にカウンターを設置してワークスペースやスタディコーナーにすれば、お子さまの学習や在宅ワークに最適です。

家族がリビングで過ごす時間が増えるため、コミュニケーションを取りながら作業ができます。

また、階段下を収納にすれば、掃除道具や季節用品、趣味のグッズなどをすっきり片づけられます。

限られたスペースを無駄にせず活用することで、リビング全体がよりすっきりと片づくでしょう。

リビングに勉強スペースをつくるコツについて、以下の記事でも詳しく解説しているので

ぜひ参考にしてみてください。

3.玄関から直接リビングに導く回遊動線をつくる

リビング階段を使いやすくするためには、玄関から直接リビングに導く回遊動線をつくることがポイントです。

玄関から直接リビングへアクセスできると、帰宅後すぐに家族と顔を合わせやすくなり、自然とコミュニケーションが増えます。

また、買い物帰りの荷物運びや子どもが外遊びから戻った後の動線もスムーズになり、家事や育児の負担軽減にもつながります。

リビング階段を中心に家全体の動線を設計することで、家族のつながりと暮らしやすさを両立できるでしょう。

木の花ホームは、リビング階段のある住まいの施工実績が豊富です。

快適に暮らせるリビング階段のある間取りを検討されている方は、ぜひ木の花ホームにご相談ください。

注文住宅ならではのインテリアプランも、木の花ホームへご相談ください。
栃木で創業100年以上、地元の気候風土を活かした設計と、世代を超えて住み続けられる家づくりで、長年安心して暮らしていただけます。
住宅見学会で実際に住宅をご覧いただくことも可能です。
ぜひお気軽にご相談ください。

【新築施工事例】スタイリッシュなリビング階段を設けたおしゃれな家

こちらの住宅は、スタイリッシュなリビング階段を設けデザイン性と快適性の高い家を実現した「木の花ホーム」による施工事例です。

外観も内観も斬新なデザインでありながら、暮らしやすさも大切にした家として設計されました。

外観はハコを組み合わせたようなフォルムに、縦ストライプのアクセントラインや色調の違いを取り入れ、モダンでスタイリッシュな印象を演出しています。

リビング階段・吹き抜け・スケルトン階段を中心とした設計が特徴で、空間の広がりと光の抜け感を最大限活かしています。

踏み板や手すりの素材感を活かしつつ、軽やかな視覚効果を出す設計にしました。

リビング階段を中心に据えながら、吹き抜け・スケルトン階段・回遊動線などを巧みに組み合わせ、デザイン性と快適性を両立させた住まいが実現しました。

まとめ|家族がつながるリビング階段のある間取りで理想の住まいを

リビング階段は家族の自然な交流を生み出し、開放感のあるおしゃれな空間づくりに役立ちます。

吹き抜けやスケルトン階段を組み合わせれば、明るく広々とした印象に仕上がります。

また、階段下を収納やワークスペースとして活用することで、住まいの機能性も高められます。

リビング階段は家族のライフスタイルに合わせて計画することで、快適さとデザイン性を両立できるでしょう。

木の花ホームは、リビング階段のある住宅の施工実績が豊富です。

快適に暮らせるリビング階段のある間取りを検討されている方は、ぜひ木の花ホームにご相談ください。

注文住宅ならではのインテリアプランも、木の花ホームへご相談ください。
栃木で創業100年以上、地元の気候風土を活かした設計と、世代を超えて住み続けられる家づくりで、長年安心して暮らしていただけます。
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