屋根の形状を生かして、メリハリのある勾配天井に仕上げるプランが近年とても人気です。
勾配天井の照明プランは、空間とのバランスや光の量など難しい点が多く、リビング空間と高い天井に統一感を持たせることがとても重要です。
今回は、勾配天井のメリットや、照明のタイプ、勾配天井を生かしたプランの例も紹介いたします。
ぜひ最後までご覧ください。
- 勾配天井とは何か
- 勾配天井の活用アイデア
- 勾配天井の照明プラン
- 照明の種類
勾配天井って何?
勾配天井とは、天井が水平ではなく、屋根の傾斜をそのまま活かして室内に取り入れた斜めの天井です。
通常は屋根裏となる空間を室内として活用できるのも特徴です。
勾配天井のメリットと活用のアイデア
勾配天井を採用すると様々なメリットがあります。
空間を有効活用するためのアイデアも見てみましょう。
開放感のある空間になる
通常は天井裏となる空間が、リビングと一体化し、縦の空間が広がるため、同じ広さの部屋でも開放感を感じることができます。
天井と壁紙の、色や質感を変えることでメリハリができ、より広々とした空間を演出することが可能です。
自然光を取り入れやすい
勾配天井を活用し、高所に窓を設置することで、自然光がたっぷり入る、明るい空間になります。
無垢材などの木目や、タイルを採用する場合は、空間のイメージが重くなりがちですが、自然光が入ることで、明るくナチュラルな印象に仕上がります。
デザイン性が広がる
高所を生かした窓の設置はもちろん、木材の質感を生かしたダイナミックな「梁見せ天井」など、勾配天井には様々なインテリアプランの採用が可能です。
シーリングファンの設置や壁付けブラケットで高所の空間を有効活用するアイデアもおすすめです。
空間活用が可能
平屋の場合は、屋根裏部分のスペースを使ってロフトを設置するプランもおすすめです。
収納不足や将来の手狭感など、不安を解消し、より安心して暮らせる環境を実現できます。
勾配天井にはデメリットもある
照明計画に配慮が必要
通常より高所に照明を設置する必要があるため、光量が足りなくなってしまう恐れがあります。
勾配天井の施工実績が豊富な業者へ相談しましょう
断熱性能が求められる
通常の屋根と比べ、屋根裏がなく、室内空間が広くなるため、冷暖房効率を考慮して屋根や住宅全体の断熱性を高める必要がある。
内装の施工費が上がる場合が多い
通常は屋根裏となる部分にも内装の施工が必要となる。
照明の設置数が増える傾向にあり、冷暖房効率を高めるための、シーリングファンなどを導入する場合もある。
注文住宅ならではのインテリアプランも、木の花ホームへご相談ください。
栃木で創業100年以上、地元の気候風土を活かした設計と、世代を超えて住み続けられる家づくりで、長年安心して暮らしていただけます。
住宅見学会で実際に住宅をご覧いただくことも可能です。
ぜひお気軽にご相談ください。
基本の照明タイプ
照明プランを立てる前に、基本のタイプを把握しておき、後悔のないインテリアプランに仕上げましょう。
ペンダントライト
ペンダントライトとは、天井から吊り下げるタイプの照明器具です。
シンプルで空間の邪魔をしないデザインから、主役となるシャンデリアのようなデザインまで多種多様で、特別な空間を演出するために欠かせないアイテムです。
お気に入りのペンダントライトを採用して、後から内装を合わせていくプラン作成方法もおすすめです。
ダウンライト
ダウンライトとは、天井に直接埋め込まれた照明器具です。
真下を照らす照明で、生活スタイルなどに合わせて光の必要な箇所に設置します。
照明の凹凸が目立たないため、空間をシンプルに演出することが可能です。
シーリングライト
シーリングライトとは、空間の主照明のことを言います。
大きな円盤型のものが多く、広範囲を明るく照らすことができるためリビングなどに採用されることが多い照明です。
スポットライト
スポットライトとは、一部を強調して照らす照明です。
壁や美術品など、空間の主役となる箇所を演出することができます。
可動タイプを採用すれば、壁を照らして落ち着いた空間に仕上げたり、下を向けて明るい空間にすることも可能です。
ブラケットライト
ブラケットライトとは、壁に取り付けるタイプの照明です。
壁を照らして立体感を演出することが可能です。
空間の凹凸などに合わせて設置するプランも人気です。
勾配天井の照明プランで注意しておきたいポイント
光の量とバランスに注意する
高所に照明を設置する場合、光量が足りなかったり、照明が照らしている場所が生活スタイルと違ってしまわないように注意する必要があります。
清掃性・メンテナンス性に注意する
高所に繊細なデザインや凹凸の多い照明を採用してしまうと、掃除がしにくくなってしまう恐れもあります。
寿命が長く、長年メンテナンスが必要ないモデルを選ぶことも重要です。
安全性を考慮する
地震などの災害で、高所から照明が落下すると大変危険です。
勾配天井対応のモデルや、ワイヤー固定をして安全に配慮しておく必要があります。
使用制限のある照明に注意
シーリングライトの中には、水平設置前提で作られているモデルがあります。
高所に照明を設置するため、通常よりも光量の多いシーリングライトを設置しなければいけない場合も多くあります。
勾配天井用のシーリングライトを採用しましょう。
勾配天井を生かした「木の花ホーム」の照明プラン
木の花ホームで施工させていただいた事例から、照明プランのパターンを紹介いたします。
主役の梁を邪魔しないダウンライト
薪ストーブと陽の光の温もりに癒される平屋の家【木の花ホーム】
勾配天井部分を木目で演出した梁が主役のリビングです。
空間の雰囲気を邪魔しないダウンライトに、ホワイトのスポットライトをプラスして、さりげない光の演出と光量もしっかりと確保した照明プランです。
勾配天井にダウンライトとスポットライトをプラス
魅せるリビング階段とモノトーンコーデの大人カッコいい家【木の花ホーム】
ヘリンボーンの木目天井と無垢材のナチュラルな雰囲気に、アイアンの無骨さをプラス。
昼間は高所の窓から自然光がたっぷりと入り、夜はダウンライトとスポットライトが明るすぎない空間を演出します。
ロフト部分の凹凸を利用したスポットライト
圧迫感を与えやすいロフトの凹凸部分ですが、スポットライトを採用することで、光の広がる効果を活かし、より広く感じさせる空間に仕上がりました。
光の当たる場所も調整できるため、生活に合わせた光量を選ぶことができます。
勾配を生かしたブラケットライト
高所にはブラケットライト、光量が必要な生活空間にはシーリングライトを採用した照明プランです。
照明は、壁紙と合わせたホワイトを採用して、空間に馴染む仕上がりとなりました。
注文住宅だからできる特別な空間プランは木の花ホームへご相談ください
今回は、勾配天井の特徴や、照明器具、照明プランに関しても紹介いたしました。
勾配天井のような、高所に照明を設置する場合、通常とは違った様々な配慮が必要です。
デザイン性の高い照明を主役としたインテリアプランや、勾配天井ならではの開放的な空間プランについても、実績豊富な木の花ホームへぜひご相談ください。