世の中には成功者と称される人たちがいます。

むろん、「成功」をどう定義するかは人によって解釈が異なるでしょう。

けれど、成功というものは、自分ひとりでなし得ないことだけは確かです。

私が大切にしている２つの言葉があります。

「我以外、皆我が師」

剣豪である宮本武蔵氏の言葉です。

どんな出来事であっても、誰であっても、自分以外から受けた出来事は、自分に何かを気づかせてくれる。

どんな出来事も先生なのだという謹言です。その言葉の意味する「先生」とは人だけでなく、自然やモノも同じです。

自分の感じ方や捉え方によって、大切なことに気づかせてもらえる。

そうした素直さを持ってものごとに向き合うと、「我以外、皆我が師」に行き着くのだと思います。

そして、その素直な気持ちで謙虚に取り組む人は、他者に対しても謙虚です。

「人から受けた恩は石に刻め。与えた恩は水に流せ」

明太子で有名なふくやの創業者川原俊夫氏の言葉です。

人は時に相手に与えたことに見返りを求めてしまいがちです。

また、時には物事が思うように行かないこともあるでしょう。

けれど、物事に素直に向き合い、誠実に取り組むことで必ず道は開けます。

「出会った人や物に無駄なことはない」と全てのご縁に感謝し、

素直に前向きな気持ちで取り組みたい。

私は、常にそう思っています。