平屋で叶える中庭のある暮らし|間取りのポイントやメリット・デメリットを徹底解説

家族みんなが快適に暮らせる住まいを考えると、平屋と中庭の組み合わせは理想的です。

ただし「広い土地が必要ではないか」「費用はどのくらいかかるのか」「間取りはどのように設計するのか」といった不安を抱える方も少なくありません。

平屋に中庭を設ける際は間取りのポイントを押さえることで、理想のマイホームが実現します。

中庭を設けるとリビングや各部屋に自然光や風を取り込み、心地よさや暮らしの質が格段に向上するでしょう。

今回は、平屋に中庭を設ける際のメリット・デメリットを整理し、間取りのポイントを分かりやすく解説します。

家族みんなが心地よく過ごせる平屋をご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること
  • 平屋に中庭を設ける5つのメリット
  • 平屋に中庭を設ける3つのデメリット
  • 快適な中庭のある平屋にするための5つの間取りポイント
目次

平屋における中庭とは?

平屋における中庭とは建物の中央に作られた空間を指し、室内にいながら外とつながる開放的なエリアです。

採光や通風を確保しながら、家族がくつろいだり子供が安心して遊べる場所として活用できます。

平屋に作る中庭は、暮らしの質を高める要素として注目されています。

1.中庭の基本的な役割と機能

中庭の大きな役割は、住まいに自然光や風を効果的に取り込むことです。

平屋は1階建てになるため、環境によっては建物の奥まで光や風が届きにくくなります。

中庭を設置すると、リビングや寝室などの各部屋に均等に自然光や風を届けられます。

また、中庭は外から見えにくいため、プライバシーを保ちながら屋外空間を楽しめるのも魅力です。

家族の憩いの場や趣味のスペースとしての機能もあり、子供の遊び場や家庭菜園、ペットの運動スペースとしても活用できます。

四季を感じながら過ごせる平屋の中庭は、日常に贅沢感を与えてくれるでしょう。

2.平屋との相性が良い理由

中庭と平屋は、相性の良い組み合わせです。

平屋はワンフロアで生活が完結するため、建物が横に広がる形になりやすいのが特徴です。

そのため、中央などの囲まれた部分に、中庭を設けやすい構造になっています。

これにより、各部屋から中庭を眺められる設計が可能となり、家全体に一体感や開放感が生まれます。

さらに、平屋は階段がなく動線がシンプルです。

中庭を中心とした「回遊性のある間取り」が実現しやすくなるでしょう。

回遊性のある間取りは家事や育児の負担を軽減しながら、家族が自然と中庭に集まる暮らしができます。

平屋の中庭は外の視線を気にせず屋外空間を楽しめるため、暮らしの快適性やデザイン性を高めたいご家庭におすすめです。

平屋に中庭を設ける5つのメリット

平屋に中庭を取り入れることで、暮らしは大きく変わります。

自然光や風を家全体に届ける快適さや外からの視線を遮る安心感、おしゃれなデザイン性など多くの魅力があります。

さらに、多用途に使える空間として、家族のライフスタイルをより豊かに広げてくれるでしょう。

ここからは、平屋の中庭がもたらす5つのメリットを詳しくご紹介します。

1.自然光と風通しを確保できる

平屋の中庭は、自然光と風通しを確保できるのがメリットです。

平屋の形状は横に広がりやすく、建物の中央部分が暗くなったり風が抜けにくくなったりするといった課題があります。

中庭を設けることで家の中心部までしっかりと自然光を取り込み、どの部屋も明るく心地よい空間になるでしょう。

さらに、窓を対角線上に配置すれば風の通り道が生まれ、一年を通して快適な室内環境を実現できます。

夏は涼しく、冬は日差しを取り込んで暖かいといった自然の力を活かした暮らしが可能です。

中庭を作ると照明や空調に頼りすぎない設計が可能になるため、省エネや光熱費の節約にもつながるでしょう。

2.プライバシーの保護と防犯性を高められる

平屋の中庭は、プライバシーの保護と防犯性を高められます。

「庭が欲しいけれど、外からの視線が気になる」という声は少なくありません。

中庭があれば建物に囲まれており、外から覗かれる心配がなく、安心して過ごせるプライベート空間を確保できるでしょう。

人目を気にせず洗濯物を干すことや、子供を安全に遊ばせることも可能です。

さらに、中庭は、防犯面でも有効な要素になります。

中庭は外部からの侵入経路になりにくいため、不審者対策としても安心です。

プライバシーの確保と防犯性の両立は、家族の暮らしを守る上で重要なポイントといえるでしょう。

3.中庭をさまざまな用途に利用できる

中庭は、家族のライフスタイルに合わせてさまざまな用途に活用できる空間です。

例えば、小さなお子さまの遊び場やペットがのびのび過ごせるスペースとして利用できます。

さらに、家庭菜園やガーデニングを楽しんだり、趣味の読書やヨガをするリラックススペースにしたりと多くの活用方法があります。

中庭を中心に暮らしが広がることで、日常の中にちょっとした特別感をプラスできるでしょう。

中庭は暮らし方やライフステージに応じて、柔軟に使える点が大きな魅力です。

4.中庭があることで家全体がおしゃれな空間になる

中庭があることで、家全体がおしゃれな空間になります。

外観は洗練された印象になり、室内からは絵画のように庭の風景を楽しめるでしょう。

中庭を中心にした間取りは家のどこにいても緑や空を感じられるため、暮らしそのものがおしゃれで豊かなものになります。

夜には中庭のライトアップすることで、昼間とは違った幻想的な雰囲気を演出することも可能です。

デザイン性と居心地の良さを兼ね備えた中庭は「おしゃれな家に住みたい」という希望を叶えてくれるでしょう。

5.アウトドアリビングを作れる

中庭は、アウトドアリビングを作れるのもメリットです。

リビングと中庭をフラットにつなげることで、外と内の境界を感じさせない開放的な空間を作れます。

天気の良い日は食事やティータイムをしたり、休日にバーベキューをしたりと自宅にいながらもリゾートのような時間を過ごせます。

中庭は外からの視線を遮れるため、アウトドアを気兼ねなく楽しめるでしょう。

日常の中に自然を取り入れ、非日常的なリラックスを味わえるアウトドアリビングは、中庭のある平屋ならではの魅力です。

平屋に中庭を設ける3つのデメリット

中庭のある平屋は開放感やデザイン性に優れた理想の住まいですが、注意すべき点もあります。

ここからは、平屋に中庭を設ける際に知っておきたいデメリットについて解説します。

1.広い土地を用意する必要がある

ワンフロアにすべての居住空間を設ける平屋は、2階建てよりも土地の面積を多く必要とします。

さらに、中庭を取り入れることで「建物に囲まれた空間」を確保しなければならず、敷地面積に余裕が求められます。

特に都市部では土地の価格が高く、十分な広さを確保するのは容易ではありません。

また、敷地の形状によっては、理想的な中庭の配置が難しいケースもあります。

希望する間取りに合わせて土地を探すのか、現在の土地条件に合わせてプランを調整するのか、早い段階で検討することをおすすめします。

2.建築費用が高くなる場合がある

中庭を取り入れることで、建築費用が高くなる場合があります。

中庭を囲むように建物を配置する設計は一般的な住宅より外壁の面積が多くなるため、その分コストが上乗せされるからです。

中庭に面した大きな窓やサッシを採用するケースも多く、断熱性やデザイン性に優れた窓にすると、より費用がかさむ傾向にあります。

さらに、雨仕舞いや防水処理など施工の手間が増えることで工事費用が割高になることも。

平屋で中庭を設置する際は、事前に予算と希望を整理しておくことが大切です。

3.掃除やメンテナンスする必要がある

中庭は暮らしを豊かにしてくれる反面、日々の掃除や定期的なメンテナンスも欠かせません。

中庭に植栽を取り入れれば、落ち葉や雑草の手入れが必要になります。

タイルやウッドデッキを敷いた場合は雨や砂埃で汚れるため、定期的な掃除が必要です。

とはいえ、手入れが行き届いた中庭は住まいの印象を格段に高めてくれる存在です。

中庭のお手入れの負担を減らすには、手入れのしやすい植栽を選ぶことや掃除道具を収納できる場所を近くに設けるなどの工夫をしましょう。

快適な中庭のある平屋にするための5つの間取りポイント

中庭のある平屋は、ポイントを押さえるとさらに心地よい住まいになります。

生活動線や採光・通風、断熱性や夜間の演出に至るまで、細かな工夫を取り入れると理想の住まいに近づくでしょう。

ここからは、快適な中庭のある平屋を実現するために押さえておきたい5つの間取りポイントをご紹介します。

1.中庭を中心にした生活動線を作る

平屋は中庭を中心にした生活動線を作ると、暮らしやすい間取りになります。

リビング・ダイニング・寝室・子供部屋などを中庭に面して配置すると、どの部屋からも庭を眺められる一体感が生まれます。

動線がシンプルになり移動の負担も少ないため、小さなお子さまや高齢のご家族にとっても安心です。

中庭を中心にした回遊性のある間取りは、家族がつながる温かい住まいを実現できるでしょう。

2.採光・通風を考えた窓配置にする

中庭は、採光・通風を考えた窓配置にすることも大切です。

中庭に面して大きな窓を配置し、自然光を室内全体に取り込みやすくすることがポイントです。

ただし窓の向きや高さを工夫しないと、夏は強い日差しが差し込みすぎることや冬は思ったほど光が入らないこともあります。

さらに、通風を確保するには、風の入口と出口を意識して窓を配置することが大切です。

対角線上に窓を設ければ、自然な風の流れを生み出せるでしょう。

窓の位置・サイズ・ガラスの性能まで考慮して設計することで、一年を通して快適な空気環境を実現できます。

3.屋外と室内をつなぐ間取りにする

中庭を活かすためには、屋内外を自然につなげる工夫が欠かせません。

特におすすめなのは、リビングと中庭をフラットに連続させる設計です。

床の高さをそろえて大きな窓や掃き出し窓を設ければ、窓を開けるだけでリビングと庭がひとつながりの空間になります。

さらに、ウッドデッキやテラスを設置すると、食事やティータイム、子供の遊び場など多用途に活用できるでしょう。

屋外と屋内をつなぐ工夫は、中庭の魅力を最大限に引き出す大切なポイントです。

中庭のウッドデッキについて、以下の記事でも詳しく解説しているので

ぜひ参考にしてみてください。

【注文住宅】中庭にウッドデッキをつくるメリット・デメリットとは?施工事例を交えて解説

4.家の断熱性を高くする

中庭を設ける際は、家の断熱性を高くすることもポイントです。

大きな窓は採光や開放感をもたらしますが、外気の影響を受けやすくなります。

中庭のある平屋では、高断熱の窓やサッシを採用することが重要です。

例えば、複層ガラス(2枚以上のガラスの間に空気層やガス層を挟んだガラス)や、Low-Eガラス(ガラス表面に特殊な金属膜をコーティングした複層ガラス)を取り入れるのがおすすめ。

外気を遮断しながら、光だけを取り込むことが可能になります。

また、断熱材や気密性の高い施工を組み合わせることで、冷暖房効率を高め、年間を通して快適な室内環境を維持できます。

5.中庭の照明にこだわる

中庭は、夜の雰囲気づくりでも大きな役割を果たします。

照明計画を工夫すれば、日が落ちた後も中庭が癒しの空間に変わります。

例えば、植栽を下から照らすスポットライトを設置すれば、陰影が美しく浮かび上がり幻想的な雰囲気を演出できるでしょう。

足元に埋め込み式の照明を取り入れれば、安全性も確保でき夜の散策やバーベキューにも活躍します。

デザイン性と実用性を兼ね備えた照明計画は、中庭の魅力を24時間楽しむために欠かせない要素です。

木の花ホームは、中庭のある平屋の施工実績が豊富です。

中庭のある平屋の間取りのポイントを知りたい方は、ぜひ木の花ホームにご相談ください。

注文住宅ならではのインテリアプランも、木の花ホームへご相談ください。
栃木で創業100年以上、地元の気候風土を活かした設計と、世代を超えて住み続けられる家づくりで、長年安心して暮らしていただけます。
住宅見学会で実際に住宅をご覧いただくことも可能です。
ぜひお気軽にご相談ください。

中庭のある平屋の間取りプラン

中庭を取り入れた平屋の代表的な間取りは「ロの字型」「コの字型」「L字型」の3パターンがあります。

それぞれに特徴があり、プライバシー性や開放感、動線効率など求める暮らし方によって適した形があります。

ここからは、中庭のある平屋の3つの間取りプランについて見ていきましょう。

1.プライバシーが確保しやすい「ロの字型」

ロの字型は、建物が中庭をぐるりと囲む形の間取りです。

外部からの視線を遮れるため、街中や隣家が近い住宅地でもプライベートな空間を確保しやすくなります。

窓を大きく開けても人目を気にせず、開放感と安心感を両立できます。

さらに、どの部屋からも中庭にアクセスしやすく、家族の気配を自然に感じられる設計になるでしょう。

ただし、建物が四方に広がる分、敷地面積が大きくしなければならない点は注意が必要です。

ロの字型は、土地に十分な余裕がある場合やプライバシーを最優先に考える方には最適です。

2.開放的な空間になる「コの字型」

コの字型は、建物の3方向から中庭を囲む間取りです。

中庭の一方を外に開放することで、開放感と中庭の一体感を両立できます。

LDKにつながる場所に中庭を設けると、視線が抜け広がりを感じられるでしょう。

ただし、外部に一面を開ける分、完全なプライバシー確保は難しくなります。

中庭の外構や植栽で、目隠しを取り入れる工夫が必要です。

3.効率的な動線を実現できる「L字型」

L字型は、建物の2方向から中庭を囲む間取りです。

ロの字型やコの字型に比べて建築コストを抑えやすく、限られた敷地でも中庭を取り入れやすくなります。

L字の角部分にリビングを配置すれば、2方向に大きな開口部を設けられ、中庭を存分に楽しめるでしょう。

ただし、囲い込みが少ない分、プライバシー性は他の間取りより劣るため、外構や窓の配置を工夫することが重要です。

L字型は動線計画がシンプルになり、家事や生活のしやすさを重視する方に向いています。

おしゃれで大きな中庭のある平屋について、以下の記事でも詳しく解説しているので

ぜひ参考にしてみてください。

【50坪で建てる】栃木に住むなら、おしゃれで大きな平屋がおすすめ!中庭のある間取りも可能!

【新築施工事例】家族で心地よい生活を楽しめる中庭のある家

こちらは、木の花ホームが手がけた「心地よい生活を楽しめる中庭のある家」の施工事例です。

外部の視線を気にせずに、家族の時間を楽しめる中庭を中心に据えています。

住む人が自宅にいながら、自然をゆったりと感じられる設計です。

玄関を入ってすぐ左手には格子戸を配し、やわらかな光が差し込んで趣のある空間を演出しています。

オーナー様が和室に持ち込まれた「アンティークな丸窓と障子」は、職人によってアクリル素材に置き換えながらミリ単位で調整しています。

中庭を設けたことで、開放的で居心地の良い平屋が完成しました。

まとめ|平屋と中庭で家族の快適な暮らしを実現しましょう

平屋に中庭を設けることで、自然光や風を取り込みながら、プライバシーも守られる暮らしが実現します。

ロの字型・コの字型・L字型など間取りによって、おしゃれさや開放感、快適な動線を取り入れることも可能になります。

一方、土地や費用、メンテナンスといった課題もあり、実績豊富な施工会社に依頼することも大切です。

家族みんなが安心して集い、笑顔で過ごせる住まいを実現するために、ぜひ中庭を住まいづくりに取り入れてみてください。

木の花ホームは、中庭のある平屋の施工実績が豊富です。

家族で快適に暮らせる中庭のある平屋を検討されている方は、ぜひ木の花ホームにご相談ください。

注文住宅ならではのインテリアプランも、木の花ホームへご相談ください。
栃木で創業100年以上、地元の気候風土を活かした設計と、世代を超えて住み続けられる家づくりで、長年安心して暮らしていただけます。
住宅見学会で実際に住宅をご覧いただくことも可能です。
ぜひお気軽にご相談ください。

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